黒埼七緒 非公式ブログ。

プロ雀士兼デレマスPの気ままなブログです。

第22期 新人王戦 宮崎予選②

黒埼です。

 

第22期新人王戦 宮崎予選のトーナメント2半荘の自戦記です。

決勝に残ったメンバーは、予選成績上位者から

黒埼・平田・久松・吉田 の4名。(1位通過ちょっと嬉しい)

 

この4人で2半荘(80分+1局)を行い、上位2名が5月3日より行われる第22期新人王戦の本選に駒を進めます。

 

トーナメント戦での戦い方はただひとつ。

「最終半荘開始時点で上位2位以内に位置しておく、可能であれば1位に位置する」

ということです。

終戦を如何に有利な条件で戦えるかで突破率が大きく変わってきます。

とくに協会ルールにおける2半荘勝負であれば、1戦目にトップを取れた場合の突破確率は90%オーバー。2戦目に4着を引きかつ特定の並びで素点勝負負け※しない限りはほぼ突破なので、1戦目にしっかり焦点を当てて戦いたい、そんな考えで卓につきました。

※基本的に1戦目(1-2-3-4)の並びとして、2戦目(4-2-3-1)が三者素点勝負、この場合2-2が一番有利になりえるので、1-4と4-1の二者で素点勝負になることが多い。

 

 

ということで1戦目

起家から平田・久松・黒埼・吉田の並びでスタート

開局、中のポンで両面待ちポンテンとれたところを鳴き忘れミス。久松→平田5800で親連荘。

しかし次局に立直タンヤオドラ1裏3というラッキー和了でトップ目に浮上。

その後は平田とのデッドヒートを繰り広げ、迎えた南3局の親番。

持ち点は

平田417 久松93 黒埼314 吉田176

平田とは104差なので、2600オールで同点に追いつく。しかし吉田に2000-4000を和了されると2着争いに巻き込まれてしまう何とも危険な位置。

配牌で中が対子、軽快に仕掛けていけば良型ばかりなので、連荘はできそうではある。3巡目上家の久松から打中の場面。

中をポンできれば軽く和了出来る手にはすぐになるだろう。

しかし先述したように、明確にトップ狙いの半荘でこの点差、次局の展開を考慮すると立直をかけて高打点に仕上げたいというのが実情。

ここではポンせずの進行とした。

次巡⑨自摸で中雀頭の立直でもOKと判断し打6、6巡目に3を引き入れ打四、中のポンテンOK、きっちり広いイーシャンテン(俗に言う完全イーシャンテンという形)の形に。

10巡目、一番嬉しい中を暗刻にした聴牌がとれ、立直。

ほどなくして吉田・久松から追いかけ立直が入る。

決着はすぐについた。久松が⑤を掴み自分の和了となる。さらに裏ドラが⑤!

7700+2000の加点に成功し、平田に600点差と迫る。

 

続けて南3局1本場。ここが5半荘で最大の試練だった。

10巡目に平田が先制立直。次いで久松の追いかけ立直が入る。

吉田も萬子一色手にすすめており、3人の立直・仕掛けを受けることになった。

そして手詰まる。そのときの牌図がこちら。

※上家の立直宣言牌は1、一発消しのチーを入れています。

さて、3人に通る牌が1枚もありません。ここでの自身の状況を確認します。

まず、久松の追いかけ立直について、この点数状況なので、安い立直はまず無いと考える。最低でも立直込みで満貫~跳満クラス、裏ドラ次第では倍満までありうる手とみれるため、ここで久松への放銃はトップ争い脱落どころかラスまでありえる。

平田の立直は、打点こそ読めないが役無しの立直のみを入れるプレイヤーではないので、ドラ対子以上と考えて5200以上。立直が偉い場面なので、良型愚形なんでもござれ。放銃したらトップ争い脱落。

吉田の仕掛け、切っている萬子牌が立直の現物だけ。聴牌しているかどうかの判断ができず、もし聴牌していて放銃したらドラ色なので8000放銃の可能性が高く、放銃したらトップ争いから脱落。といった状況。

 

ときつすぎる状況でした。流局した際の点数条件とか考える余裕もなかった。しっかりこういうのも込みで精査すべきなんだけどね。

自身の手牌の安全度精査をしていきます。また、同時に、誰に放銃するのがマシなのかも検討。

一→立直2軒には現物で、吉田にもワンチャンスの牌。ワンチャンスとか信用できない。

二→平田吉田には現物、ただし久松に通っていないスジ。

三→誰にも通ってないので打てるわけがない

四→平田には現物だが吉田相手に2スジ勝負はやってない。

⑥→③が三者に通っており、⑥⑨での放銃もワンチャンス。しかし、平田がワンチャンスを多用する打ち手であり、立直直前に⑧切り。⑥⑨待ちが全然否定できない。

3→平田の立直宣言牌が1で、愚形フォローの牌だと考えると、112や113から1を切った可能性があり、絶対に打てない。また、同じ1を立直宣言牌とした久松にも同様。

6→2スジ勝負。無理。

7→平田にはほぼ放銃しなさそう。8が4枚見えで初牌なので、愚形への放銃は否定できないが良形への放銃率は低め?

白→1枚持ちの役牌で初牌はきれません。

ということで絞りに絞って候補になった牌が一か7。吉田へのケアも兼ねて打7とした。

結論から言うと、平田が2待ちの立直ドラ3、久松が3待ちの立直混一色七対子。一発消ししてなかったらたぶん2で平田に放銃してたのを考えると、ナイス一発消しである。

最終打牌は直前に通った⑥を合わせ打ちして流局。

2人聴牌となった。

 

南4局2本場供託2

トップとの点差は2600。和了すれば2600点ついてくるので、和了トップのスピード勝負。

 

自摸が上手いこと進んで、久松の打7をチーして確定三色同順の1000点。久松からロン牌の三が出てゲームセット。

 

ここでトップ取れたのがでかすぎる。3着との素点差も大きく、2戦目にかなり有利な状況で挑めたと思います。

 

2戦目も、親番でダマ満貫を決めて優位にたちましたが、平田に躱され2着。

ちょいちょい危ない打牌選択あったので、体力切れてたなぁって。

しかし2着は勝ち確の条件だったので、無事トーナメントも制し、本選進出を決めました。

 

本戦に向けて、感じた課題とかを記し、最初の自戦記を締めたいと思います。

課題①

 体力づくり。

 本選では1日最大6半荘を戦う。決勝まで進出した場合、3日で17半荘という超ハードスケジュールになる。1日6半荘は未知の領域であり、脳体力もだが、肉体面での体力強化が必須。

 

課題②

 放送対局に向けた所作の改善

 決勝に進むと、放送対局としてYouTube等で配信がされる、その際に所作を丁寧にしておくこと。打牌の強さはもちろん、長考を減らすなど、雀力面での強化も必須。あと、腕毛どうにかしたいですね。自分から見ても見栄えが悪い。

 

あとは雀力強化をひたすらに行い、本戦に望めたらと思います。

 

本戦は5月3日~5日。東京にて。

 

 

 

それでは。